よく、「好きなことを仕事にするほうが成果が出る」とか「その分野で成功する」というのは言われていますが、本当でしょうか?
好きなだけでは成功するのは難しいですよね。好きなことを仕事にしたら、幸せにはなりやすいでしょうが、成功しないこともあります。
音楽が好きなだけでミュージシャンになれるのでしょうか。書くことが好きなだけで、作家になれるのでしょうか?
水泳が好きなだけで、プロになれるのでしょうか。英語が好きなだけでカリスマ通訳者になれるのでしょうか。ただ子供がかわいいと思うだけで小学校の先生になれるのでしょうか。そうではないようです。
そこで、好きなことを仕事にして、成功している人にはどのような特徴があるのかを観察してみました。
好きなことである趣味と、仕事を混合させない
いくら子供と遊ぶのが好きだからと言って、小学校の先生になるわけではありません。もちろん、基盤には、子供が好きというのはあるかもしれませんが、他にも、教育の知識、クラス内での問題、両親の意見の理解など、色々なことが関わってきます。
また、私はピアノやクラシック系の音楽を聴くのが好きなのですが、ピアノのレッスンを楽しんでいたわけではありません。ピアノは10年以上習いましたが、苦痛で苦痛で仕方がありませんでした。
「なんでこんなことやっているんだろう」「報われるのかしら」とまで思っていましたし、最終的には、ある日あっさりやめてしまって、今ではピアノに触る機会もありません。
そして、個人的に料理をするのも好きなのですが、料理の道に進んで、カフェやレストランで働くとなると、また別の話です。
なぜかと言うと、料理が好きでも、実際にお店でお客さんに食べてもらえるような料理を作るためには、技術も必要ですし、レストランで働くとなれば、料理以外の接客のスキルや営業も関わってきます。
なので、いくら好きなことを仕事にしているからといって、ただ好きという趣味とプロは違いますよね。
好きの熱量の違い
好きなことを仕事にしている人は、好きの度合いが違います。おそらく、もう成功されている方は、好きというか、その仕事が生活の一部や習慣になっているのではありませんか?
趣味の域を通り越した「好き」だと思います。もちろん、好きなレベルが高い方が成功する確率も高くなります。
好きな度合いは「行動量」として大きく違いが出てくることです。
好きなことのためであればどんなことでもする、どんなに時間をかけてもする、どんな困難でも乗り越えていけるという「熱量」から生まれる行動と「仕方がないからやっている」行動では、結果が大きく異なってくるものです。
ですので、好きなことを仕事にして成功している方々は、自分の「好きなこと」に対しての好きの度合いが高く、それに伴った行動量でうまくいく違いを生み出しています。
例えば、私の友人で写真家の人がいますが、彼女は、写真をただ取るのが好きなだけではなくて、彼女なりの視点から、彼女のアレンジ方法で個性を発揮する方法を知っています。
そして、写真やアートのためなら、国内や海外を問わずにどこへでも出かけて、技術を高めていっています。熱量と写真に注ぐエネルギーがすごいんです。
さらに、仕事を楽しんでいるので人との繋がりもどんどん増えています。
収入のことをどれだけ考えているのかはわかりませんが、とにかく、熱量と楽しさが彼女のエネルギーになっていることは間違いありません。
彼女のことを見ていると、「好きなことが仕事ってこういうことなんだなあ」とつくづく思います。
やりたいことしかやらないのと、仕事で成功するのは違う
インターネットでビジネスをされている方や、ブログを運営されている方であれば、この考えのプロだと思いますが、自分の書きたいことだけ書いて、自分スタイルでずっと突っ走っていても、それが成功につながるかといえば、また別の話でしょう。
単純に好きなことだけをしていて成果がすぐに出て、結果として仕事になればよいですが、それは珍しいケースかもしれません。
なので、好きなことといっても、やりたいことだけやるのではなく、失敗しても、繰り返し挑戦するのが大切ですよね。
好きなことを仕事にしている人は、自分のやりたい放題やっているのではないと思います。やはり、その好きな分野で成功するためには、欠かせない知識を得るために努力したり、それなりの投資を繰り返してきたのではないでしょうか。
例えば、ブログで成功したいなと思ったら、他の人のブログを参考にしたり、文章の書き方を学んだり、ということがあります。
なので、好きなことを仕事にしている人がやりたいことしかやっていないというのは間違っていると思います。やはり、いくら好きなことでも、成功するための努力は大切です。
努力を努力と思っていない
好きなことを仕事にしている人は、好きなことで成功するために、その道を突き詰めていますが、それを「仕方がないからやっている」のではありません。その努力がすごい莫大なものだとしても、努力と思っていません。
例えば、会社に勤めていていやいやながら仕事をしていたら、「はやく時間が過ぎないかな」さらに残業だと「長時間拘束されている」さらに、その後、上司との飲みに付き合わされると「自由がない」となります。
ですが、あなたがもし、好きなことを仕事にしていたら、同じくらいの時間を好きなことに費やしているか、あなたの好きなことに数倍以上時間を費やしているかもしれません。
先ほどの友人の例だと、好きな写真のために、寝ないで編集したり、好きな写真家の展示会を回るために、休む暇もなく外出しているかもしれません。写真家の彼女の行動ははたからみれば、スキルを磨くための努力、時間をすべて費やしているように見えますが、彼女自身、その努力や投資を苦痛と思っていません。
なので、好きなことを仕事にしている人は、そのエネルギーを費やすことを努力とは思っていないという特徴があるようです。
好きだからこそ諦めない
好きなことは諦めにくいというのは本当です。
逆に、好きではないことを続けていくのは苦痛ではないでしょうか。私管理人は、個人的に、好きではないことを続けるのはストレスで仕方がありません。
だからと言って、職を転々としているわけではないのですが、やはり、少しは興味のあることでないとできないというのが正しいでしょうか。
例えば、ブログの記事でも、全く興味のない内容や自分の知識がないと書けませんよね。その分野について学習したり、調べたりすることでなんとなく記事にはなるかもしれませんが、続かないでしょう。現に自分の背景知識があまりない分野で、ブログを開設してみましたが、おもしろい程続きませんでした。
なので、やはり好きなことだから続けられる⇒続けられるから、その分魅力的なメリットも増えてくる⇒さらに続けたいと思う⇒好きだから諦めないというサイクルになるのではないでしょうか。
世の中には、成功している人が山ほどいます。でも、その人たちが全員、最初から成功しているわけではありません。最短期間でビジネスを立ち上げで成功するとか、ブログのアクセス数が急上昇、収入が〇倍になる方法などがありますが、失敗や挫折を経験している人もいるでしょう。
でも、普通の人であれば挫折してしまいそうでも、好きなことを仕事にして成功している人は、好きだから諦めない、そして挫折することなく成功につながっているようです。
成功している人のブログやサイト、著書などを参考にしていても、成功している人は、最初からチャンスに恵まれている人もいますが、そうでない人も多くいます。やはり挫折しても、失敗をしても、好きなことをずっと諦めないで続けるという姿勢が、成功につながっているように見えます。
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