0からのサクセスブログ|二児の子育て主婦の8か月起業ストーリー

パリのホームレスにお金をあげても経済は良くならない理由

 

以前パリに行ったときには、きらびやかな建物や美術館が立ち並ぶ街がとても印象的でした。

ですが、少し視線を下にしてみると、

ホームレスの人たちが暮らしていました。

私が住んでいるスペインも雇用事情がひどく、失業率は約20%。

ちなみに日本は現在のところ失業率は3%以下です。

 

パリのホームレスは、観光客に同情してもらおうと、

観光地の周りによく座っていました。

一番考えさせられたのは、小さい子どもと一緒に座っているお母さんです。

 

これも、お金がもらいやすいと思ってやっているのか、

本当にお金が必要なのか、わかりませんでした。

ただ、1ユーロあげて、かわいそうと思うことくらいしかできませんでした。

 

ありえない話なのですが、これが自分の立場だったらと思うと

心が痛みます。

 

もしかしたら、ホームレスの親子は、感情に訴えることを目的にしていたのかもしれませんが。

 

ですが、私が1ユーロをホームレスにあげただけでは

経済は何も変わらないのです。もちろん、彼女たちの今日の分のパンはあるかもしれません。

でも、次の日になれば、また路上でお金を願っているでしょう。

 

スペインでは、列車や地下鉄の中で普通に歌を歌ったり

ギターを弾いたりしてお金をねがっている人がいます。

 


 

もちろん、ホームレスのようなボロボロの服ではありませんが、

ギターやハーモニカを弾いたり、歌を歌ったりして、

「私には子どもが二人いて、不景気のせいで何もかってやることができません。

どうか支援をお願いします。」

と言っています。

 

路上にも、同じようなコメントの札を書いて

ただ座っている人もいます。

 

一方で、日本の生活環境は、貧しい、生活が苦しいといいながらも

温かい家に住んで、コンビニでは安くておいしいごはんが手に入ります。

電気代や水道代も国民が利用できる値段です。

お風呂は、一杯ためても30円しないとか。

夏には冷房、冬には暖房を好きなだけ使っているでしょう。

 

 

世界では経済格差が広がっています。

ですが、日本で一番貧しい人の経済的レベルと、パリのホームレスを見ると

環境が改善してきているのは、日本だと思うのです。

 

パリでは、移民の問題があります。

諸外国の貧しさや紛争の問題に耐えられなくなった家族は、

歩いて国境を越えてやってきます。

主に、ルーマニアのジプシーが多いのです。

道路でも裸足で歩いて物乞いをしているのを見ると、

経済の格差がどんどん広がっているんだなあと感じます。

 

いくら、社会に対して与えた価値の対価をもらっているといっても、

彼らにそんなことを言ったところで

ホームレスの状況が改善するわけでもありません。

 

根底から変えられるのは、まず提供されている教育を変えていかなければならないと思います。

それには、何十年という期間がかかるでしょうが、小手先のお金の支援などでは

解決できない問題だと思うのです。