スペインのスタバは、日本のスタバと比べるとクオリティが全然違います。
エスプレッソマシーンが壊れているっていうことはないですけどね、
イチゴフラペチーノを期間限定で大々的に宣伝しているのに
注文したら、シロップがなくなりましたとか、よくあることです。
注文が忘れられていることにも慣れました(^^)
日本では、スターバックスに集まる人は、 ただコーヒーを飲みたいだけではなく、
あの空間やスタバで過ごす時間と価値にお金を払っていますよね。
価格だけ考えたら、600円のコーヒーは安くはありません。
コーヒーだけ飲みたいなら100円でも買えますね。
反対に、スペインのスタバは、スタッフを安く使って
とにかく早く対応しているので、日本のスタバと味が全く違います。
同じチェーン店とは思えないくらいです。
私は以前にカフェで働いていたことがあるので、コーヒーがまずくなるタイミングを知っています。
エスプレッソは落としてから30秒以内にミルクを一滴でも入れないと、味が劣化して渋みが強力になってしまうんです。
確かに、30秒以内にミルクを入れたラテと、1分くらい放置されて作られたラテ。全く違います。
エスプレッソを入れっぱなしにして
エスプレッソマシーンに置きっぱなしにしてあるのが奥の方に見えると、「とにかくミルク一滴たらしてくれますか?」
って言いたくなるんですよね。
ですが、スペインでは、会社が人件費を抑えようとして、
スタッフの数が少なすぎるので仕方がないんです。
いくらお客が10人並んでいようと、対応するスタッフは1人とか、普通にあります。
どういうことになるかというと、
スタッフは仕事量が増えて、離職率が高くなる。
お客はサービスが悪いので近づかなくなります。
実際、こういったチェーン店よりも、
スペインのバルの方がお客さんがたくさん集まっているのは、そういう理由だと思います。
スペインのバルでは、ビールは1.5ユーロで無料のタパス(おつまみ)がつきます。
コーヒーも1.2ユーロ程度でしょうかね。
そして、店員との距離も近くて、いろんな話をしたりします。
赤ちゃんが生まれたら顔を見せに行ったり、
頻繁に家族で行っているので、子どもが大きくなったねとか
仲良くなっていくんです。人と人とのコミュニケーションがあります。
ですが、スタッフが少なすぎて、とにかくはやく
サービスを提供することが求められているレストランやカフェでは
もちろん、待たされすぎているお客も、忙しすぎる店員も満足できないので
幸せなビジネスとは言えないわけです。
お金をもらったり払ったりするときには、人を幸せにしなければ
続いていかないのだなと思います。
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