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素朴な疑問なのですが、小さい頃に、「人からされて嫌なことは人にはしない」とか、「人に優しくしたら、いずれ自分も優しくされる」というのを聞かされたのを覚えています。
でも、大人になってから特に意識することはなかったのですが、なにかシンプルな法則のようにも思えます。
いいことをすれば、いいことが返ってくるのでしょうか？
そこで、いいことをすれば、いいことがそのまま返ってくるのかについて考えてみました。
いいことをすれば返ってくる？
人から優しくして欲しいから、自分も優しくする。いいことをすれば返ってくるからいいことするというのは、少し違う気がします。
これはあなたが本当に心からの気持ちでないからでしょう。
逆に、この考え方だと、「こんなに優しくしているのに」とか、「これだけ尽くしているのに」「これだけ頑張っているのに」
なんで見返りがないんだ！
というサイクルになってしまいます。
そして、いいことをしたからといって、必ず同じ方法で返ってくるわけではありません。
例えばお金に困っている人にお金を貸してあげたとしても、実際は騙されてあなたが損をすることもあります。なので、いいことをしてもらえるのを期待して、いいことをしないほうがいいですよね。
しかし、一方では、いいことをすると、同じ方法ではないにもかかわらず、何かしらの方法で同じくらいのいいことが返ってくることもあります。
気持ちの問題かもしれませんが、席を譲ったときに、人に優しくする機会ができてよかったなとか、そういうところからでしょうか。
いいことを実践することができる人は、積極的にサポートができる人です。そういう人は魅力的で、真の強さがある。そういう人のところにいいことが起こっているようにも見えます。
また、後述しますが、周囲に対していいことをせずに、「あーあ、何かいいこと起こらないかな」と待っていても、いいことが起こるとは考えにくいでしょう。
そして、周りの人に優しくされたい、助けてほしいと思ったら、まずは自分から行動することが大切です。
悪いことをすれば自分に返ってくる？
いいことをしたからといって、必ずしも、いいことがそっくりそのまま返ってくるわけではないということなのですが、悪いことの場合はどうでしょうか？
悪いことは、残念ながら、さらに強力な力になって跳ね返ってきますので、注意をしたほうがよさそうです。
特に、他人に対するネガティブな感情、悪口、愚痴などは、不思議とその力が強力になって、あなたまで傷つけることになり、さらにはネガティブな考えや出来事が起こるようになります。
実際に、他人を身体的に傷つけているのと同じくらいの影響力でしょう。悪口や愚痴を言っている人を見ると、まずは見た目に出てきます。
飲み会や職場の休憩中に悪口大会になってしまうことがあり、話題にするのは、その場が盛り上がって楽しいかもしれません。ですが、相手に向けている悪口のはずが、実は自分にも悪影響になっています。
他には、自業自得という例もあります。
普段から誰にも親切にせずに、人のことを悪くいうことしかできない、助けを求められても自分の利益にならないからと何もしない、そういう人が、いざ自分が助けてほしいときに周りの人に助けを求めてもいきなりいい人が現れて助けてくれる可能性は低いでしょう。
もし、あなたが周りの人が冷たい、親切にしてくれない、友達がいないと悲観的になっていたら、まずは自分から親切にすることが大切です。
悪いことはしていないけれども、周りの人に対して冷たい態度ということは、今のあなたの態度を反映していることになるので、わかりやすいでしょう。また、怒りのエネルギーもあなたにとって悪影響であることも本当だと思います。
寄付をすれば倍になって返ってくる？
財産の１０％を寄付すると、さらに大きな利益になって返ってくるというのを聞いたことがあります。
これを聞いたときには、「寄付をすればするほど、豊かになるのであれば、どんどんしよう！」と思いました。
でも、実際にお金がどこに使われているのかわかるところにしたい、というのもありました。
そして色々調べていたら、寄付すると倍になって返ってくるとか、１０倍になって返ってくるというのは単純すぎるということです。
例えば、１０万円をどこかに寄付したら、単純に１００万円が返ってきますということではなさそうです。当たり前なのですが…
寄付は、あなたが寄付をしている時の豊かな気持ちが大切。
誰かのために喜んで、このお金が役に立ってくれますようにという気持ちであれば、それに見合った、またはそれ以上の価値があなたにももたらされますよという考えです。
大切な人にプレゼントをするときも同じですよね。相手に喜んでもらいたい、嬉しい顔を見たいなど、心を表現することとしてプレゼントをするのだと思います。
なので、単純に１００万円を受け取りたいからといって、１０万円あげてみたというサイクルではないようです。
この季節、イベントやお年玉など考え方によっては「出費がかさむ…」と思ってしまいがちですが、あなたの豊かさを相手にも分けるという考えや、大切な人が幸せになってくれますようにと願えば、あなたが与えた価値以上のものを受け取れるのではないでしょうか。
因果応報やカルマは本当？
いいことをしたら、いいことが返ってくる、悪いことをしたら、それが返ってくるという考えに通じるのが、因果応報という考え方です。
「この世における全ての出来事は、自らが行った行動が原因で生じた結果や報いである」ということなのですが、あなたは信じますか？
実際に、いいことばかりをしていて、周りに親切にしているのに、困難が降りかかってくることがあります。
真面目に勉強しているだけなのに、成果がでない。ビジネスで思ったような収入が得られない。突然の事故にあってしまう。など、様々なことが起こります。
しかし、だからといって、あなたがいいことをしていないというわけではありません。そして、悪いことをしているわけでもありません。
これは、私は、逆境を乗り越えたときに成長できるというチャンスと捉えています。
私の場合、大学を卒業して、初めに就職した会社が合わなくて欝になってしまいました。でも、就職活動をさぼっていたわけでも、面接や試験でウソの発言をしたりとか、そのようなことは一切していませんでした。
むしろ、真面目に就職活動をして、やっと手に入れた内定。そして、働き始めたころも慣れるのにも一生懸命だったというのを覚えています。でも、最終的には体調不良になってしまいました。
でも、今考えると、この出来事が自分を強くしてくれ、さらに今の生活を手に入れることができたので、結果的にはすごく感謝していますし、よかったと思っています。
なので、すべては自分が行った行動で生じた結果であり、今の生活も、そこから生じた結果でしょう。
他の例では、留学をして、現地の言葉が全くわからず、友達もできず、つまらない留学生活を送っていたとします。こんな状態になるはずじゃなかった。日本に帰りたい、と思ったり。
でも、そういうことになる可能性を選んだのは、留学を決意した時のあなた。まさに、あなたが行った行動が原因で生じていることです。
私の就職の話でも同様ですが、その企業、その環境、住まいを選んだのは過去の私。自らが行った行動なので、その選択から、どういうことになるか、予想することは不可能ではなかったはずです。
でも、それを踏まえて選んだ。だからやはり自分の責任。ですが、この自分がとった行動をどのようにとらえるか、それからどうするかということが大事です。
最後に、いいことをしたからといって、あなたに同じようにいいことが起こる！という単純な法則はないようですが、今起きていることは、あなたの行動、選んだことがもとになっているようですね。
この法則に基づいて考えると、いいことを毎日選んでいたら、生活は必ず何かしら変化すると思えますよね。是非参考にしてみてください。
本日も最後まで読んで下さり、どうもありがとうございました。
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